店舗フォトジェニック集
Photogenic
ねがい
投稿日:2020/7/20
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Photo&Write by Reiri Kuroki
Coordi by Arisa Ito & Lisa Arai
@Shinyokohama
ライフスタジオって、どんなとこでしょうか。
写真を撮るところ、
楽しい遊びの空間、
出会いと再会の場、
共感を共有するところ、
自然光で撮影するおしゃれスタジオ
……
なんか色々ありますが、
まあ、人によっては、ただの写真館でしょうし、
また別の人にとっては、特別な写真館であったりもします。
何を持ってして、誰かにとっての『特別』になれるのかは、これといったひとつの答えがあるわけではありません。
でも、ライフスタジオの人として願わくば、ここでの時間や、撮影した写真や、その日の思い出が、来てくれた人にとってちょっと特別なものになれたら良いなと思っています。
その為の、これといったひとつの答えはないけれど、それでも毎日、そんな願いを込めながら、1件1件の撮影をしています。
私個人は、今月から本社のお仕事もさせてもらいながら、色んな店舗での、色んなお客様の声に触れさせてもらえる機会も多くなってきました。
「やっぱりライフスタジオで撮って良かった」と仰っていただけることの多さに、その『やっぱり』の理由を探してみたくなります。
ライフスタジオで写真を撮ろう、と思ってくださる方は、その多くが『友人、知人がここで撮った写真を見て』というきっかけです。
LINEのアイコンで、お友達のご自宅に飾られている写真を見て、時期が時期なら年賀状で、ライフスタジオの写真を見てくださった方たちが、ここで撮ってみたいと思ってくださる。
それは、そのお友達のひとたちにとって、ここでの写真が『特別』なものになれたからではないかと思います。
誰かにとっての『特別』を見て、良いなあと思ってもらえて、自分もそういう特別なものが欲しいなと、そう思ってくれたひとたちが、ライフスタジオには来てくれます。
そこには、期待があります。
だから私たちは、1件1件全ての撮影において、感じ、考え、最善のものに少しでも近づけるよう、全力で汗をかいて、その期待に応えていくべきです。
ライフスタジオとして。
ライフスタジオへの期待、という部分を、もう少し具体的に分析してみた時、私たちの写真を考えてみなければなりません。
お客様がライフスタジオに寄せる期待の多くは、間違いなく結果物たる『写真』そのものだからです。
ライフスタジオの写真が、誰かにとってちょっと特別になれる理由。それはきっと、『世界観の中で、そのひとらしさを表現する』ということではないでしょうか。
スタジオのインテリアは撮影用に構成され、衣装はそれに合わせて用意されています。そして、被写体であるひとはプロのモデルではなく、いち家族やパパさんママさんの愛する子どもたちです。
私たちは、撮影用の空間や衣装といった世界観の中で、そのひとを表現します。そのひとにとっては慣れない、非日常的な空間や衣装だけれど、その空間にそのひとの存在が馴染むように、そのひとがそこにいることが当たり前であるかのように、違和感なく整えて、構成して、表現する。
よく、撮影をしたお客様からのお声で『親には撮れないような写真』と仰っていただけることがあります(個人的には、『親御さんにしか撮れない写真』には敵わないのではないかなとも思うのですが笑)。
その感想をいただくには、その写真において被写体であるそのひとが無理なく、違和感なく、日常で見せるような力の抜け具合で、そのひとの魅力を表しながらライフスタジオという空間に馴染んでいる、そんな状態が美しい写真の構成として成されている、そういうものが撮影されていなければなりません。
そして、そういうものを撮影するには、私たちはありとあらゆるところへの気付きと改善を行い続ける必要があります。
インテリアの中の小物に違和感はないか、
衣装はその空間やそのひとに馴染んでいるか、
そのひとは居心地悪そうにしていないか、
そのひとのいちばん美しいところは何処か、
それを写真に残すにはどのように表現したら良いのか、
…………
カメラマンとコーディネーターは、自分たちが撮影をしている空間を把握し、被写体であるそのひとをエスコートし、自分たちの役割に徹しながら、そのひとの為の最適解を探し続けます。
例えばこの写真であれば、新横浜店のシャワーブースがお気に入りだった彼女に、コーディネーターがタオルを渡してあげたところ、シャワーを浴びるというごっこ遊びの延長線上で、ごく自然にタオルで頭を拭く仕草が生まれました。
ほんの少し青味がかった光と白を基調とした空間、という世界観の中で、タオルで頭を拭く、その仕草が馴染みます。
これで髪の毛がバサバサに乱れていたら、仕上がりに少々難が付いたかも知れませんが、幸いにも大きな乱れがないことで演出として成立しました。
タオルから覗く顔は、2歳の彼女らしい、ちょっと悪戯っぽい表情を浮かべていました。
やらされている、という無理がないからこそ、こういう表情は生まれます。
そのひとを表現する為の空間であり、衣装であり、そのひとらしい仕草や表情を導き出す為のコミュニケーションや、声かけや、遊びの提案です。
それが、ライフスタジオの『空間撮影』という、言うなれば総合演出です。
そういうものが、誰かにとっての特別になり得る写真の作り方です。
そういうものが、『やっぱり、ライフスタジオで撮って良かった』と仰っていただける、そんな撮影の作り方です。
ライフスタジオの人として、願わくば、少しでも多くの人にとって『特別』になれるように、その期待に応えられるように、努力していきたいと思っています。
他の誰でもない、目の前の『あなた』の為に、私たちは全力を尽くしていきたい。
ライフスタジオって、きっと、そういうところ。
そうでありたいと、願っています。
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