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【写真分析】デメリットをメリットに考えてみよー。

投稿日:2021/9/14

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aoyama
photo:gomei
codi:hosino

 

青山店に勤務して早9か月が過ぎようとしています。
都会への通勤へストレスも感じなくなってきたころで、長い通勤時間のストレスを軽減しようと、あの手この手で楽しく通勤時間を過ごしています。

ライフスタジオ青山店は“ライフスタジオ一号店”ですので、スタジオの至るところに当時を感じることができ、ライフスタジオの歴史を感じることができる店舗だと思います。
15年前にここから始まったのかと。そう考えるとやはりカメラを握る力も少し強くなります。

 

前途した通り、青山店は一号店です。

今となってはありがたいことにライフスタジオは沢山の店舗があり、土地やコンセプトによって面積が大きい店舗、いわゆる大箱のスタジオが増えてきました。

すると相対的にどうしても、青山店は小さめなスタジオとイメージが付いてしまいます。

私も仙台店から赴任してきたときには、仙台店に比べてこじんまりとしているなと感じました。

さて、ここからが本題なのですが、このこじんまりとしている事は本当に条件として悪いことなのでしょうか。

写真を撮るに当たって広いスタジオは、たしかに良いことなのですが。

 

まず青山店のデメリットはスタジオ面積の狭さ決めてみます。

写真にはインテリアの幅と天井の高さが撮影者には重要で、その点が写真のバリエーションを作ると言っても過言ではありません。

写真には一つのルールとして、無駄な情報は省くことが挙げられます。

この点から考えると、写真を撮るときに天井の写り込みを避けることをを無意識にカメラマンが行います。

なぜなら、インテリアとの整合性が作りづらいからだと言えます。

なので「天井は写さない」という、既成概念がスタジオカメラマンにはあるのです。勿論私も。

でも、考えてみてください。

不思議と晴天の野外撮影では、青空を入れて撮ってみたくなるものですよね。

例えば草原があったとしたら、せっかくなのでと草原と空と人を入れて撮影します。

青空は素敵なロケーション、背景になるから、アリですよね。

つまりは、天井を写すことがダメなのではなく、意味ある背景として写すことができるのならば、スタジオでも天井は写していいものなのだと私は考えています。

 

そんな事を考えている期間に、写真の彼女が来店しました。

3きょうだいの真ん中、長女、次女、長男の構成でしたので真ん中の子です。

2番目の宿命とも言いましょうか、どうしても自分が主役の撮影が少ない!と日頃から不満を抱いていまして、今回は次女がメインでと、ママさんが。

撮影前に本人と少し話しただけで、「今日の撮影をどんなに楽しみにしていたかが、わかる笑顔」が胸の内からぐわっとでできます。

親心的は勿論きょうだいに差をつける気は全くないのですが、現実的にどうしても下の子の方が記録の数は減ってしまうものだと思います。

ですから親の心にも何かあり、この心にも何かある。

そんな状況で子供が楽しそうにしていると、親も嬉しいものなのだと思います。

 

さて、では次女を主役に撮影する為にどんな写真を撮るか考えます。

まず話したり見たりと、情報収集をしていく中で、「お姉さんぽく」というワードに出会いました。

単純に元気沢山!いつもの笑顔!!も良いのですが、多少しっとりと成長を感じられそうな写真を撮ることが必要とされました。

もうひとつは主役感が強く出る撮影って何だろうと少しだけ悩んでみます。
単純に写真の量は大切です。その他にも一人の写真が多い事これも大切です。

ですがこの要素だけですと、どんな撮影でも主役になりえてしまいますので、なんだかしっくりきませんね。
せっかくなら少しテンションが上がりそうな“イメージカット”を撮ろうと思いました。
 

今回主役の理由は七五三という理由が大きいようでした。
着物の着付け中、嬉しさと恥ずかしさから多少の緊張はしているものの、嬉しくて楽しくて仕方がない!といった様子でした。
その裏付けに、着物撮影が終わった瞬間に元気100倍!みたいな感じで、人が変わった?くらいの元気さを表現してくれました。
う~む、このなんとも次女の旨の内を表現を出来ないものか…
そうだ映画マミーの表紙!内なる心の開放を写真一枚で表現できるような、そんな写真を撮ることができるときっと、本人もうれしい主役感を強く表現できるのではないかと。
 

写真を撮るにあたって、まず第一に考えたことは前途したイメージ生成です。
そのイメージを作るための条件を考えます。
1.表情があいまいであること
2.大きく天空きであること
3.被写体の動作が映し出されていること


1.表情があいまいであること


ポートレートにおいて被写体の表情は印象を決定つけるほど強い力を持ちます。
端的に想像してみると、笑顔は明るい、泣き顔は悲しいような…やはり表情が持つ力は大きなものだといえます。
あいまいにすることで、その印象をわかりづらくなるのですが、そのわかりづらさが大切なのだと考えました。彼女がどんな心情で撮影に来てくれたのか、この日までの過程を想像して、今どんな気持ちで楽しんでいるのか、これを第三者に考えてほしいなと思ってあいまいにすることが適切なのだと考えました。
どんな表情が適切か考えた際に、私はカメラマンの性ですが自分がそう思うからこのような表情をしてほしいと嘘の感情を作ろうとしていることに気が付きました。
あ~、これでは本末転倒だ。
嘘を作るのではなく、それならばいっそのこと見えなくすることで、皆が表情を頭の中で考えればいいと思い、顔を写さない選択をしました。


2.大きく天空きであること

マミーの表紙も同じなのですが、思い詰めている心情よりも、開放的な心情を表現したいと考えていました。
その点において、天空きによる視覚的な開放感が大きな役割を果たすと考えます。
ですが、最初に記述したように天井問題が青山店には大きく残されています。
ではそれっぽく写すことができれば、問題は解決だと思います。
写しても大丈夫そうな天井の条件です。まず蛍光灯が写らないこと。
青山店のベッドの上の天井には布が張られており、ドレスの生地との相性が良いと考え選択しました。
ベッドから天井までの距離は大体1m50cmくらいしかありませんので、大きく広く写すためには広角気味に撮ることで視覚的な距離感を作ることにしました。
また特に気を付けたのが、天井の線をきれいに処理することでした。
安直にカメラを上に向けて撮影するだけではおそらく写ってはいけないような物も写してしまうだろうと。
ですので天井の線を写真の左上から右側へ、三本のパースと被写体の向きを合わせることで、天井と左の空間を大きく写すことができました。

上の空間で開放的な心情の表現、左の空間で彼女の心情を写真を見た第三者が潜在的に考える隙を作ることを目的に設定しました。


3.被写体の動作が映し出されていること

動作をつけることは、命を吹き込むことに似ているかもしれません。
それは激しい動きでなくてもよくて、極論立っているだけでも成立するかもしれません。
ここで重要なのは、写真を一見したときに、瞬間的に被写体が不自然感なくその場に配置できているかどうかを考えます。
言い換えると、立っていようとは走っていようと、写真を構成する要素との整合性が撮れているか。簡単に言うと違和感がないかかどうかです。
今回は、彼女の動きある心情を表現したく、スカートのすそをもって揺れてもらいました。
 

話は長くなりましたが、青山店では撮影をする限り、考え続けなければきっといい写真は撮れないものだと思います。
私自身もこれまでなんとなくダメだと思って写してこなかった部分に対し、どのように撮影に活かすことができるかを考え、写真と日常の環境を変化させることは、写真を撮ることにつながるものだと思います。
話は長くなりましたがあらゆる可能性に対して考え続ける限り、発展し続けられるのかもしれません。


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