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TOKOROZAWA Photo PROJECT   P.O.P〜Prove Our Photophirosophy〜 第3弾

投稿日:2017/11/1

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さて、10月の店舗会議in関西は内容盛りだくさんという事で、今回は二部構成になっております。

初日の大阪編はOURSTORYや各自ブログをごらんください。


私たちはただ旅行にはいきません。
何かしら理由やら目的やら口実やらをつけて楽しみながら仕事が成されていくように心がけています。
ということで2日目は「POP第3弾!!in KYOTO。」を開催いたしました。

P.O.P〜Prove Our Photophirosophy〜


ここでもう一度POPのおさらいを。
〜写真を通して関係を作る〜
を店舗の内部文化として私たちは設定しました。


私たちはライフスタジオの次の写真とは何かを見つけようという目標に向かって
関係を作りながら自分たちを取り巻く全ての構成要素を再設定していこう

というのが私たち所沢店の目指している目的地とその道筋です。
所沢店は「写真」で突破しようと決定しました。

ライフスタジオの核心は「関係性」です。
それはお客様だけではなく、毎日誰よりも近くにいる「仲間」とも
関係性の悪い人同士では良い写真を撮る事はできません。

POPの目的は「私たち5人の関係性を写真を通して作ろう」というものです。

その第三弾が、満を持しての京都編となったわけです。
もちろん、ただ撮影するわけではありません。

関係を作るための材料として写真を選択したからには、それなりの根拠が
なければいけません。それが「写真人文学」です。
写真を哲学するこの学問は、写真そのものの本質に迫ろうとし
写真とは何か?に対する真理を探そうとするものです。

写真人文学による概念的要素と
仲間を撮るという実践的要素を兼ね備えているのがPOPです

今回のテーマは「工藤さんの存在と存在者」

この二つの意味についは工藤さんのブログをご参考ください


題名であるFor unseen youというのは「まだ見ぬあなた」という意味。

私の書いた文章から少し抜粋します。

存在とはその人の本来持つ「私は誰か」といった本質を探るものでもあるし
その探る過程でその人を主観によって規定することでもあります。
つまりはそれは誰が彼女を見るかによって捉え方は変わってくるものです。
工藤さんという何千万の構成要素でできている人のどの部分を確認しているかによって
工藤さんの見え方は変わっていきます。
私が1から1千万の要素を確認して規定した工藤さんと
たくみが三百万から千五百万の要素で工藤さんをみたのとでは
それぞれの考える工藤さんは違います。


私たちはいつも主観的に物事を考え生きています。
他人に対する対し方も全て主観的です。
だからその人の全てを知った気になっていても
実際にはその人の10%もわかっていない事が多いです。

私が思うあなたと、自分で思うあなた。
そのギャップが関係性にひずみを生みます。
だから私たちは常に人に対して「見慣れない視点」というのが必要になります


工藤さんと私たちは長い間ともに働いていますので
ある程度知っているという部分もあるし
固定観念が強くできてしまっている可能性もありました。
それでは本当の工藤さんに近づく事ができない。
だから、あえて強い外的な要因を用いる事にしました。

「着物と京都」です。

そしたら早速新しい工藤さんがでてきました。
「着物を着るのに抵抗がある」という工藤さん。
「京都まで行って自分が撮られるという不安感」がある工藤さん。

その時点から私たちにとって新しい工藤さんが見え始めました。
そしてなによりも、工藤さん自身が、新しい自分に気づいていく過程が感じる事ができました。


ようちゃんは着物選びから。
ヒロとたくみはかわいい工藤さんを見つけて。
私は思い入れのある京都という地と工藤さんの共存。


いろんな化学反応が生まれていく事を感じ取れました。
工藤さんからのお返事ブログにこんな言葉がありました。


私の「存在」へ向かって、熱心に、一生懸命に、素直に、誠実に
撮影をしてくれた所沢メンバーには本当に感謝しています。
そして、写真人文学が浸透していることもじわじわ嬉しかったです…。感無量…。

おかげさまで、着物撮影に対する私の結論は、
「ライフスタジオの人ならば、所沢メンバーならば、着物撮影welcomeです!」
と変化しました。

そして、「ここにいる」という私の「存在」を写真で美しく証明してくれたこと。
写真とは、「存在」を追い求め、ひとつの「真理」として規定するものだということを改めて実感しました。
「いる」という事実から、「在る」という真実へ、深く入っていくこと。
それは他者の「存在」への規定とアプローチを必要とするので
私が大嫌いな「無関心さ」がない過程なのですね。
それが、「関係性」を作るということ。
「写真を通して関係を作る。」良い内部文化ですね、やっぱり。


そのそれぞれの思いは各自のブログをごらんください。

<Photographer&Words>
Takumi Yoshizawa
Yoko Moriya
Hiro
Volvo

<Photographic subject>
Satsuki Kudo

<Desighed>
Takahiro sakai

Presented by Tokorozawa

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