Staff BlogNagoya

picture41-バランス

2013/9/16

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越谷店写真。

 

一枚の写真に構図の果たす役割というのは光の次に大きいと思っています。構図というのは「どう切り取るか」ではなく、「決めらた四角の中で、写り込むものを最適なバランスで配置すること」です。

 

撮影者が「どう切り取るか」だけしか頭になければ、見えないものが多くあります。写真は「被写体だけ」に集中して、被写体の配置のみ考えれば良いという訳にはいきません。

 

一枚の写真がどのように成り立っているのか、その相関図を頭の中で構成することが、フォトグラファーの「通常」としなければいけません。

 

バランスとは構造物の比重のことであり、バランスとは配色のことであり、バランスとは光と影のことであり、バランスとは仕草と表情のことであり、バランスとは前後の奥行きのことであり、バランスとは…

 

あげればあげるだけきりがありませんが、結局はその全てを繋げていく事が写真を作り上げていく過程です。それはおそらく写真だけではなく他の事物に対しても同じことが言えると思います。

 

この写真のように逆光をメインライトとして撮影する場合は露出を自分が厳密に決めなければいけません。厳密にというのは露出が1/3段階で変化させたとしても写真は全く質の違うものになります。被写体の輪郭が自然に強調され、浮き出されながら柔軟なイメージを持たせなければいけません。もし自分にイメージがなく、被写体だけを考慮し適正露出を図れば、空間の露出(背景、インテリア)との調和がとれず写真に不自然さを齎します。

強調したいのは一枚の写真が出来上がるイメージをまずは確定し、適正露出で撮影するか、ハイキーで撮影するか、ローキーで撮影するかを厳密に決定しなければいけないということです。

 

次にピントの範囲。被写体だけにピントが辺り、主役でない構造物はある程度焦点を当てず目立たなくするといのは撮影方法の一つですが、それをどの程度のバランスで調整するかも重要になってきます。写りこんでいるのに全く焦点が当たらず、ただボケている状態あれば移しこむ意味がありません。逆に全てに焦点が当たっていれば被写体への集中力を欠くことになります。その存在に「わずらわしさ」を感じず、効果的なアクセントとして写真に配置させる為には最適な被写界深度を設定する必要があります。

 

最後に横の写真は写り込む構造物が多くなる為適切に整理をしなければいけません。何をもって整理するのか?適切な単語が見つかりませんが、自分自身はその基準を「比重」としています。

写りこんでいる構成要素の重さを正確にみることによってそれを決められた四角の枠の中にバランスよく配置していきます。もしどこかの位置だけに比重が片寄ってしまっていれば、その写真からは不安定さをを感じることになります。

 

故に、良い写真の基準は「全てのものをバランス良く融合させ、安定させること」であり、「精度」に着目することは一つ写真が発展する方法だと思います。

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