社交的で面倒見が良くモデル志望のお兄ちゃん。

お兄ちゃんとは対照的で恥ずかしがりやな弟くん。

"どうやったら2人を自然体に崩せるか？"

普段がちっと決めすぎてしまいがちですが、

この兄弟には、体を動かし遊びながらの撮影が合うなと思いました。

広さが自慢の越谷店は、真っ白いホリゾントと呼ばれる部屋も

12.3人くらいの大家族が来ても対応できる大きさがあります。

 

そこで、背中をくっつけ、お兄ちゃんの方に倒れたり、弟くんの方に倒れてもらい、しばしの間遊んでもらいました。

少しだけでもカメラの存在を忘れ、のびのび過ごして欲しい

そんな想いからです。

 

当たり前ですが、倒す力の強さは、兄弟によって異なり、

全く予想しなかった絵が生まれることもしばしば。

毎度どんな姿が見れるだろうかとワクワクする瞬間です。

あまりにも乱れると写真に残すことができませんが、その行為で

緊張の糸が切れれば良いと思っています。

 

兄弟は、やはり仲良く戯れ合っている姿が魅力的だと思うからです。

 

彼らも私の予想を良い意味で裏切り、

兄の背中を思いっきり押してくれた弟くん。

初めの印象や可愛い顔からは想像もできない力を見せつけてくれました。

そして、お兄ちゃんのおチャラけた表情。

弟を安心させるため、ふざけては

空気を変えてくれ、撮影の間何度助けられたかわかりません。

初めに書いたような"自然体の姿"まで引き出せたかは疑問が残りますが、

写真の彼らも確実に彼らを構成する一部であることは間違いありません。

 75枚の原本を通じて、被写体を構成する要素を様々表現していきたいと改めて思いました。