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つよく、美しく

投稿日:2019/9/27

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- はじまりは知らないことから - 

「無知の知」なんて言葉を聞いたとき頭の中に?マークがいくつか浮かびました。

言葉とはよくできたものだとも感じます。

世の中は知らないことだらけで、自分が事物に関して知らないと認識することが物事を考える始まりになります。

例えば写真

写真というものは知っているけど、こんな写真を私も撮ってみたいとなれば知らない事がでてきます。

私の場合そう思うことが日常茶飯事。Instagramをみていい写真に「いいね」を押します。押すと同時にこれどうやって撮るんだろうと考えます。

予想はするものの、撮れるかわからないもしくは今の私の技術では撮れないと心の中で思います。

知らないを自覚する瞬間です。

 

好きだけど知らないことだらけなのはたくさんあります。

ラーメンもそのひとつ。20歳のころ年間250杯食べたのを記録していたほど私はラーメンが大好きです。上には上がいますが、、、大好きです。

ダシは豚だろうな、鳥だろうなと予測しますが私はお店で出るようなラーメンは作れません。どれくらいの野菜や肉を使ってダシをとって、、、何時間煮込んで、、、麺はどこのどれを使って、、、

出来ないことを自覚しているから美味しいラーメンを求めて雑誌やアプリで探しお店に行きます。

 

そんな風に思う事ばかりです。

 

しかし写真を仕事にしている以上。写真に関する「知らない」はなくしていきたいですね。

仕事でもプライベートでも写真を撮るので余計にいろんな写真を撮ってみたい。そう思うからかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【  つよく、美しく  】 

 

 

 

Photo By CHIBA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- 被写体を知る - 

ポートレートにとってとても大事なのが目の前にいる被写体です。

流れ作業でシャッターを押しておしまいなんてカメラマンにはなりたくない。

相手を観察するということは写真にとって重要な要素です。

 

 

今回の撮影。

1歳のお子様を育てるママさん。

 

 

 

- 母という被写体をどう撮ろうか - 

女性なので美しく撮りたいと考えます。

まず、ポイントはどこか探しました。

髪の毛の明るさやリップの赤さなどのあるけどやはり私は目がポイントだと

勝手ながら決めました。

それは第一印象にありました。

お話しするとき、目をそらさずまっすぐ見ている。

撮影中も、雑談中もそれは変わらずまっすぐ私の方をみて受け答えしてくれました。

そんな印象がとても強かったです。

例え髪をかき分けるときであろうとそれは変わらなかった。

なのでこのかき分けた中でも目ヂカラが残るこの写真が好きです。

第一印象は人を作っていると改めて感じました。

それと同時に被写体の強さの証明だと私は思います。目の奥から感じるその人の強さ。

 

 

レ・ミゼラブルの作者ユゴーは言います。「女は弱し、母は強し」と。

19世紀でも現在も母親という女性は強いというのは普遍的なのでしょうね。

お子様が生まれるまでの間に悪阻や陣痛、命がけの出産と約10か月の間にできた子供を守るという覚悟。

今回のママさんはInstagramで子育てを向き合う日々を投稿されています。

子育ての楽しさや幸せを発信していました。

母親の子共への愛情は偉大です。

 

 

さて、美しく撮ろうと決め、今回選んだのが逆光フレアです。

 

 

- 光を知る - 

今回はフレアを入れて完成形です。

意識するのはストロボの光の芯をどこにむけるのか。

もともとフレアとは入らないようにレンズは作られています。レンズフードを付けたり、年々開発技術の進歩により

フレアやゴーストが入りにくいように設計開発されています。

フレアやゴーストはレンズの種類や開放値によって形や広がりが変わるのでなかなかまだ扱いや理解度は低いですが、それゆえに挑戦してみようと思いました。

 

※フレアとは、強い光がレンズを通してカメラ内部で反射してムラがでてしまい写真全体もしくは1部が白っぽくなる現象です。

またゴーストとはレンズ内で反射した光が玉状になって映り込む現象です。

わかる方はわかっていると思いますが載せておきます。

 

さて意識するのは光の芯をどこに向けるか

被写体の後方から、髪をかき分けた時の手にかかる高さに合わせてレンズに向かって光の芯が来るように調整します。

今回使用したのがストロボなので光の芯を中心にレンズを向けるとフレアが発生するので、ゴーストが入らないように角度を微調整しシャッターを押して確認。

 

 

うん!いい感じ!

 

 

 

なぜフレアをいれて完成させたかったのか?

私の中でフレアは綺麗のカテゴリーに入っています。理由はそれだけです。

その次に白いカスミソウの花束を持ってもらいました。

綺麗なものに綺麗なものを足すということをします。

 

被写体+白のカスミソウ+光のフレア

 

ここでのポイントというか私のこだわりは髪の毛の茶色や目の色やリップの赤、つまり被写体の色が主役になること。ほかの要素は白で統一します。

仮にレンズに反射したゴーストが入ると緑や黄色や紫などが入ってきます。

なのでフレアだけ。

マリーゴールドやバラではなく白のカスミソウというものを選んだのも、白いからという理由です。

色を引き立てるには白という色が活きてきます。

 

 

 

 

 

 

 - つよく、美しく -  

 

人や条件を活かせるカメラマンになりたいところです。

どんな写真が人に喜んでもらえるのか、伝わってくれるのか

どんな文章が納得してもらえるのか、共感してもらえるのか

どんな準備が今日の撮影に活かせるのか、表現できるのか

いくら何でも個人差は出てきますがこの写真の主役である母親を私の等身大でかき集めた表現がこの「つよく、美しく」です。

何度もみたくなるような写真になれるといいな、この写真のママさんに喜んでもらえるといいな。

はじめは知らないことだらけでも撮影も人も知れば知るほど写真に意味や深みが付与されていくと信じてこれからもカメラ握って頑張ろう。

日々頑張るママさんに応えられるように!自分自身もつよく、美しく!

 

 

▼仙台店の写真をもっとご覧になりたい方はコチラ▼

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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